ソードアート・オンライン 第25話「世界の種子」

すでに正気を失った須郷と、現実世界での最後の戦い。須郷が逮捕されたのは良いですが、誰が警察に通報したんですかねえ。明日菜の病室に向かう前に和人が電話したんでしょうか……。まあそれはともかく、キリトとアスナあらため、和人と明日菜の「初めまして」 うん、良かった良かった。ここで、SAO世界での二人の姿が夜空に消えていく描写が印象的でした。彼と彼女は別人というわけではないのだけれども、ひとつの区切りということなんでしょうね。



それから時は数ヶ月ほど流れて、平和な学校生活に復帰した和人たちの姿が描かれました。リズとシリカも元気そうで何より。ええと、リズが篠崎里香さんの、シリカ綾野珪子さんですか? スタッフロールで分かりやすく書いておいて欲しかった……(シリカ=シリコンだから珪なのですかね。人名漢字に入ってない気もしますが、そこはそれ)。キャラネームを出さないのがマナーとはいえ、キャラネームが本名なのでバレバレな明日菜さん。まあでも、SAO世界は顔もそのままだったので結局みんな分かってるんじゃないでしょうか。


Bパート、ALOの世界で二人舞うキリトとリーファの姿は素直に美しく、感動的。このシーンがあったからこその「フェアリィ・ダンス」編だったのでしょうね。オフ会に参加したものの、雰囲気に割って入れず寂しそうだった直葉。でも、


「そんなことない。行こうと思えばどこだって行ける」


と彼女の手をとったキリト。仲間たちと、こんどこそアインクラッドの100層をクリアしようと、空へ上がっていくのでした。


いやあ、予想外に綺麗なラスト。明日菜との再開はもちろんのことながら、フェアリィ・ダンス編のヒロインである直葉=リーファに対しても、もう一度ちゃんとした形で見せ場を用意していて、感心しました。なんだかんだ言っても、こうしたところが人気作の秘密なのかなあと思ったり。


さて本作、第1話で見せてくれた壮大な世界観と魅力的な設定からすると、2話以降ちょっとスケールが落ちた感は否めず、惜しいといえば惜しかったです。いきなり数十層も飛んじゃったりしましたし。そこら辺を丁寧重厚にやっていけば、もっと良くなったのではないかなと。


ただそれでも、高クオリティの作画と、魅力的なキャラたちのおかげで、十分に楽しめる作品でした。まだ原作は続いているようですので、多分、第2期が見られる日もそう遠くは無いんじゃないかと思います。ともあれ、スタッフの皆様、一旦お疲れ様でした。