新世界より 第10話「闇よりも」

登場人物は二人(+犬猫)だけ。まさに、早季と瞬の別れのために用意されたエピソードとなりました。


奇怪な土地に一人身をひそめ、瞬は生きていました。そして語られる業魔の真実。これまで抽象的な表現をされていて、いまいち良く分からなかった業魔ですが、その本質は呪力が漏れてコントロールが効かなくなり、周囲に破壊的な影響を与えてしまう存在だったのでした。これまでも、変わった生き物が多数世界に出現したことは描写されていましたが、それもまた人間たちの呪力の影響だったとは……。


学園で教えていた業魔の話ではその少年が傲慢で孤独だから云々という理屈をつけてましたが、瞬の性格や今回の話からすると、そうした理由抜きにただ「なってしまう」もののようです。理屈的には能力が強いほど発症しやすそうですが、それも自分で選べるものでもなし。理不尽な病気のようなものなのですね。


瞬を救いたいと願いつつも、自分では何も出来ないと悟ってしまった早季。早季に昔からの想いを告げて、自ら死を選ぶ瞬。悲しすぎますね……。せめて生き抜こうと誓った早季ですが、彼女も含め、残った4人が彼のことを忘れないことを願います。エンディングの最後で、早季が手を握っている相手は瞬かと思っていたのですが、違うのかあ……。