人類は衰退しました 第11話「妖精さんの、ひみつのおちゃかい」

明かされる「わたし」の学生時代。ちなみにこのへんは原作未読です。


これまでも多少「学舎」については言及されてはいましたが、意外でした。彼女がこれほど孤独でひねくれたいじめられっ子をやっていたとは。「さぶかる」ではYとも悪友として結構仲良さ気に見えたので、ちょっと変な性格ではあっても、社交性にそこまで問題があるとは思ってなかったんですよね。いったい何が子供の頃の彼女をそうしてしまったのか。両親ではなく祖父が彼女を引き取っている点なども、関係してたりするのでしょうか……。


友達のいない寂しい女の子が、妖精さんに出会いました……って、考えてみれば、結構正統派な昔話スタイルのような気もいたします。そこまで考えての設定だとすれば、田中ロミオおそるべし。


「ちょ〜たのしいですから〜」
「楽しい? ほんとに? ひとりで?」
「たのしく……ない?」


「おお、こういう白くて角ばってたものをまってました」(一部漢字に翻訳)
「さっき同じ理由で拒否ってたのに」


ああ、それにしてもやっぱり妖精さんとのやり取りは楽しいです。彼女にとって調停官は天職なのだろうなあ、と思えてしまうのでした。


さて、次回は最終回ですかね。まだまだお話は続きそうな雰囲気が十分なので、名残惜しいことですが、「わたし」の変わっていく姿を見せてもらいましょう。