TARI TARI 第8話「気にしたり 思いっきり駆け出したり」

栄養失調で倒れ、楽しみにしていたやぶさめにも出られなくなってしまった紗羽。なにぶん体重制限という厚い壁があるだけに、周囲も難しいところで、安易な励ましもしにくく、さりとて本人の気持ちを思うと、諦めろとも言いがたい。和奏の「一度離れてみたら」のアドバイスも、紗羽にとっては他人事で無責任のように感じられてしまったのでしょう。ま、実際、和奏が具体的になにを言わんとしたのか、ちょっとわかりにくいのも事実ですしね。


内心では紗羽を心配している父親。それは良いのですが、あんなクレーム電話をかけられては、騎手学校の方も迷惑だろうなあ、と、そちらが気になってしまうところではありました。お坊さんが「地獄に落とすぞ」はないでしょう。


そんな紗羽の悩みそのものに決着がついたわけではありませんが、それでも合唱(略)部のために、文字通り駆けつけた紗羽が今回のハイライト。一応、公道を馬で走っても法律上は問題ないようなのですが、実際に見たらすごいインパクトだろうな、と思います。


全体のストーリーの中にも、細々とした描写が効いていて、クスリと笑わされたり、考えさせられたりと、なかなかに密度の濃い作品だなあと感じますね。