氷菓 第17話「クドリャフカの順番」

学園祭編の終了。十文字事件の犯人は田名辺総務委員長でした。その動機は、出す予定だったのに出せなかった同人新作「クドリャフカの順番」の制作を、生徒会長・陸山にアピールするため。……って、なんだか回りくどい上に効果の薄そうな作戦ですな。まあ、一種の余興として学園祭を盛り上げるという目的もあったのでしょうけど。そんなに描いてもらいたいのならもっと直接的に言えばいいじゃないか、と思ってしまうところです。それとも、何度言ってもだめだったのかなあ。ちょっとわかりにくい。


遊びで描いたにもかかわらず圧倒的だったその実力。それは漫研の実力者である河内をも悲嘆させる才能でした。摩耶花が泣いたのは、そんな河内を追い詰めてしまったことと、河内にも数段劣る自分の力の無さを突きつけられたため、ということなんでしょうね。これは、里志が奉太郎に感じるものと通じるのでしょう。ふむぅ……。


奉太郎は驚くことに恐喝じみた手法で30部を売りさばき(これも才能……か?)、「氷菓」は完売。まあ、田名辺としても、たとえバレても大した問題にはならないとは思っていたことでしょうが、奉太郎の名推理に免じて、というあたりでしょうか。