TARI TARI 第5話「捨てたり 捨てられなかったり」

どうも暑くてアニメを見る気力も弱っているのか、今作の視聴が約一週間遅れになってきてます。良作だとは思うんですが、インパクトが薄めなのも遅れがちになる一因かもしれません。まあ、切るつもりはないんですけどね。


さて今回、スポットが当たったのは大智のバドミントン大会が少々と、なんといっても和奏でした。1話冒頭から登場していた和奏ですが、これまでは物語の中心は来夏で、和奏は味のある脇役的な立ち位置。それがこれからだんだんと、主人公らしい存在へと変化していくのでしょうか。そうした作りは珍しいので、興味深いですね。


現在の和奏と過去の和奏が様々な場面でリンクしていく演出は見ごたえあり。高校受験で忙しい上に、反抗期なお年ごろだった和奏は、母親に「ありがとう」も「ごめんなさい」も言えなかったことを後悔しているんでしょうね。その一方で、というべきか、だからこそ、というべきか、母との思い出が詰まったピアノを手放してしまいます。もうきっぱり忘れたいという思いなのでしょうか。複雑に揺れ動く和奏の心情を、風雨といなくなったドラが象徴していました。背景美術もいつも以上に見事。


いやあ、重いながらも素晴らしく引き込まれる回でした。これで次回は遅れなしに見ることになるかな。