氷菓 第4話「栄光ある古典部の昔日」

ストーリー的には語る部分が少なめなのですが、やはり目立つのが作画力。特に今回は、不思議な色合いの絵作りをしているなあ、という印象を強く受けました。エメラルドグリーン的な淡い風味をかぶせてきてる感じですね。セピア色ほど暗くはなく、青のように落ち着くのでもなく、どこかフワフワとした非現実感を醸し出しているような気がいたしました。


そしてもう一つ、今回のメイン背景であった千反田家。広い畳でつながっている部屋がいかにも古き良き日本家屋という感じで、懐かしい雰囲気でした。昔の祖母の家があんな感じだったなあ……(さすがにあんな豪邸ではありませんでしたが)。お手伝いさんどころか家の方もいないようでしたが、お仕事なんでしょうかね? まあ、エルの育ち方から見るに、良い親御さんなんでしょう。


さて、語る部分が少ないといってしまったストーリーですが、一人ひとりが「名推理」を披露していくのは、高校生の部活らしいのんびり感。殺人事件とかではないので平和ですね。学生運動まで出てきたのには驚きましたが、最後は奉太郎がきっちりと決めて一件落着? ただし、それもあくまでもっともらしい仮説に過ぎず、今後確定したものとなるのか、このまま推測のままで終わるのか。そしてまた、えるの疑問は解決されるのか、地味ながらも目が離せない展開です。