氷菓 第3話「事情ある古典部の末裔」

毎回おきる個別の「事件」を解決しつつ、全体の大きな話も進めていくという構成が見えてきました。そのバランスに無理がないのがさすが。


えるの「告白」か、というところで時計の振り子がハート型になったり、えるの回想シーンが紙芝居的といいますか紙人形アニメといいますか(なんというんですかね、あれ?)、独特の雰囲気で描かれたりと、独特な演出も加えて、退屈な学園ものに陥らないようにしているのも目を引くところです。


どうやら今回の大きな課題はえるの記憶。それもかなり曖昧で、はっきり言ってそれほど大した問題ではなさそうな話ではあるのですが、果たしてどう解決されるのか。これで全くつまらない話だったら興醒めですし、かと言って大きすぎる内容でも嘘っぽい。まあ、アニメと言うよりは原作にかかるポイントではありますが、お手並み拝見です。


そうそう、今回タイトルの「氷菓」が出てきましたね。古典部の文集名のようで。どうやら原作は「古典部シリーズ」と呼ばれているようなので、「氷菓」で検索してもWikipediaにつながらないのが難といえば難です。いっそ最近流行りのひらがなで「こてんぶ」とかにすれば、と一瞬考えましたが、えるの言うように、昆布の仲間みたいになってしまうので却下ですね……。