Fate/Zero 第15話「黄金の輝き」

エクスカリバーの光につと涙が。セイバーの積み重ねてきた祈りと、彼女とともに戦い、力尽きていった戦士たちの願いが凝縮した黄金の光。それは理屈抜きに美しく、彼女もまた真の英霊であるのだとあらためて思わせてくれるものでした。もちろん、この光を描いてくれたアニメスタッフの力も素晴らしい。


ということで、1期からえんえん待たされたセイバーの見せ場でした。アーチャーやライダーが言うように、それは見果てぬ理想だからこそ輝く、痛々しくて悲しいものなのかもしれませんが、それだけではない、とも思うのです。人はいつの世も理想を追い求めて生きるもの。セイバーはそれを体現した存在だからこそ、多くの人が心惹かれるのでしょう。果たしてそれを否定しきることができましょうか? ……ただまあ、キャスターを倒せる手段があるのに(そして、それ以外の策がないのに)ランサーの申し出を拒もうとするというのはちょっと納得しにくいところではありましたけどね。


さて、これでキャスターは退場。最後に回想したジャンヌの姿が予想以上にセイバーに似てました。記憶が混乱して、勝手にセイバーにジャンヌの姿を重ねていただけかと思っていたのですが、これは間違えてもしょうがないのかも。ジャンヌもキュゥべえと契約して魔法少女になってたりするのかなあ、などと虚淵さんつながりで連想したりしました。


あと今回はさりげないところで、携帯電話(当時の大型ですね)にあたふたするアイリと、手を貸すウェイバーの姿が微笑ましたかったです。ウェイバーはライダーから離れて、狙われたら逃げ場ないので、あそこは内心怖かったと思うのですけどね。