坂道のアポロン 第1話「モーニン」

渡辺信一郎監督ということもあり今期前評判の高かった一作。個人的には「ジャズにはあんまり興味ないしなあ」くらいの感覚だったのですが、それでも初回を見るとさすがという出来栄えで、見入ってしまいました。良い意味でノイタミナらしいアニメですね。


ジャズ好きの「不良」千太郎と、転校してきた秀才・薫の出会い。性格が異なる2人が反発しつつも、音楽を通じて友情を育んでいくという感じでしょうか。王道ですね。あとはそんな2人の間に入るヒロイン?の律子は可愛いけれど美人過ぎないのがリアリティを出してもいます。純朴すぎて裏がありそうにすら感じてしまうのはどうもうがちすぎでいけませんやね。


何より素晴らしかったのは、今作の肝でもある演奏シーン。動きも音も一級品で、これは薫が引き込まれるわけだと納得。今後の、より本格的な演奏シーンにも期待がもてます。1960年代の九州という舞台をしっかり描写した背景力も見逃せませんね。


当初はあまり継続の予定もなかったのですが、このレベルで来られると、切るに切れない嬉しい悲鳴です。