ラストエグザイル-銀翼のファム- 第19話「Queening square」

リリアーナの死によって和睦は崩壊という流れですが、どこがどういう思惑で動いているのかいまいち分かり難いところ。理屈的には統合軍参加のディアンによる、連邦同盟国トゥラン王の暗殺ですから、それを名目にした連邦本艦隊の統合軍攻撃ということでしょうか。もっとも、両者とも混乱状態ではあるようです。


第一艦隊で飛び去ったと思わせておいて単身宮中にあり、バッタバッタと衛兵をなぎ倒すルスキニア。ヴァサントにも容赦なく襲いかかり、気絶させるだけかと思いきや、驚いたことにあの一撃で殺してしまったようです。恐ろしや。しかし、これだけの運動能力があるのなら、前回リリアーナが助けないでも銃弾避けられたよなあ、と考えるとちょっと悲しい。


ちょっと意外だったのは、リリアーナの力を受け継いだミリアを放置したところ。力のことは抜きにしても統合軍の指揮者になれる立場だけに、サーラと一緒に拉致しちゃっても良さそうなものですが、彼にとってはもはや眼中外だったということでしょうか。今度は高速ヴァンシップに乗って再び北の地に。サーラがエグザイルの発動キーとは、今作において一番のサプライズだったかもです。ミュステリオンに「追い風を祈る」と空族のフレーズが含まれていたのは興味深かったところ。


しかしまあ、ヴァサントにしてもアラウダにしても、どうもあっさり殺されすぎてしまったなという感は否めません。特にアラウダ。まあ、戦いで死んでしまう時はそんなようなものだという話かもしれませんが。彼が最後まで付け狙ったアルヴィスは、残りの話数で何か役目を担ってくれるんでしょうか? シルヴィウスにしてもめっきり出番がなくなっちゃいましたし。どうも、各キャラに見せ場が与えられるのか、不安になってまいりましたよ。