Another 第8話「Hair stand -紺碧-」

一応水着回ということになるのかも知れません。しかし、一般的にいう水着回が良くも悪くも明るい作りになるのに対し、今作のもつ重々しさは異色でしたね。


決して彼ら彼女らがはしゃいでないというわけではありません。むしろ、夜見山市の呪縛から解放されて、さらに恒一や鳴の「いない者」扱いも無くなったことで、海で遊ぶ姿は今までで一番普通の中学生らしさを感じさせてくれました。ただ、演出は明るくなりすぎずに真面目で、なおかつこれまでの事件を背後に抱えているだけに、不安感が残ってもいました。


そして、その不安が現実化したかのような惨劇。夜見山市外ならば大丈夫であろうという彼らの、さらには視聴者の油断をも突いた犠牲者が生まれてしまいました……。せめて今回は谷間の一息にしたいという願望をも崩しさる容赦のない展開。さすがです。止められるものならなんとか早く止めてほしいですが、松永の記憶は打開の手がかりとなるのでしょうか?


あと、前回から鳴と周囲の関係に注目しているのですが、おまじないが終わったというのに、やっぱりちょっと距離感ありますね。特に赤沢さんとはほぼ会話なし。別に嫌われているという程でもなさそうですが、お互い、合わないタイプと感じているのですかね。