偽物語 第7話「かれんビー 其ノ漆」

暦と火憐の決戦の時。……いやまあ、結局は兄妹ゲンカなんですけどね。Bパートの貝木との話し合いは静かなエピローグ部分という感じだったので、事実上このケンカこそが今回のクライマックスといっても良いでしょう。と言っても、力量の差は明々白々で、ほとんど一方的に火憐が殴り蹴りしてたわけなんですけど。いやあ、火憐ちゃんの華麗なアクション、尋常ではない攻撃能力を堪能しましたよ。あれだけの力があれば、なるほど「正義の味方」をそれなりにやっていけるでしょう。


なお、アニメの描写だけだとちょっとわかりにくいかったですが、原作の心情描写を読むと、暦は決して手加減しているのではなく、吸血鬼モードではないものの、本気でやってあの結果なのです。


惜しむらくは、高速道路を壊したりする描写はちょっとやり過ぎだったかなと。もちろん本作流の演出であることは分かるんですが、ドラゴンボールではあるまいし、ギャグっぽくなって、逆に火憐の凄さが伝わりにくくなってしまったと思います。


その後、貝木との対峙。ひたぎの見せ場もありましたが、そこはさっくり飛ばしまして翌日。回復した火憐と、和服以外の服装も新鮮な月火はまた家を飛び出していくのでした。


ごっこじゃなくて、正義の味方だよ、兄ちゃん」
「正義の味方じゃなくて、正義そのものだよ、お兄ちゃん」


偽物は偽物でありつつも本物と同じ輝きを放てるのか。どこかFateの士郎の物語を思い起こさせるものがありますが、ともあれ、彼女たちの笑顔を見ると、暦が妹たちを誇りに思う気持ちも分かりますね。


さて、これにてかれんビー編は終了ですが、今作は全11話との由。はて、そうすると単純計算してつきひフェニックスには4話しか使えないということに? それで足りるとは思えないんですが、またしてもネット配信とかあったりするんでしょうか?