借りぐらしのアリエッティ

公開時は未見。監督が宮崎さんではなかったですし、あまり興味もなくスルーしてしまったのですが、今回金曜ロードショーで放映してくれたので初視聴です。


で、評価としては普通に良作だったかなと。まずはアリエッティが可愛いのが第一。髪を下ろすとなお良いですね。性格的にも、結構しっかりした強気な感じが良いです。そしてまた、小人である彼女が見る世界の描写が秀逸。自然や人間の大きさが新鮮でした。動きの良さも含めて、さすがのジブリクオリティです。最初の父親との「借り」のシーンがアクション映画のようにドキドキでしたね。


これでストーリーがもっと派手にまとまっていれば傑作にも成り得たろうにと思いますが、そこはちょっと控えめで。家政婦であるハルがどうしてああも悪役的にアリエッティを追い回すかの説明もなかったですし、翔が突然「君たちは滅び行く種族」なんて言い出すのもおいおいという感じではありました。


まあその辺は割りきって、あくまで小品として受け取っておくのが良いんでしょう。原作はまた別物という話もあるので、いつか読んでみたいかも。