ラストエグザイル-銀翼のファム- 第9話「Connected passed pawn」

今回はファムとジゼルとが、将来を左右する大きな決断をする回となりました。いや、正確に言えばファムの結論は最初から出ていたんですね。「ミリアを助けてトゥランを復興しよう」と。


でも、ジゼルはカルタッファルに帰りたいと考えます。もともとシルヴィウスに乗り込むことになったのはファムのお遊びに近いクジラ獲りから始まっているわけで、それ以上の義理はありません。契約を果たしたのなら、家族の待つ故郷に帰るというのは当然の感覚でしょう。


ただ結果として、ジゼルはファムから離れることができませんでした。この辺は理屈ではなく、感情なのでしょうね。幼い頃からの二人の絆はそれほど強かったということで。ただそれなら、ファムに一緒に帰るようもっと説得する道もあったんじゃないかという気も。おそらくジゼル自身、ミリアを助けたいという思い、そのためにはシルヴィウスの力がいるという理解があっての残留だと思うのですが、本当にそれで良かったのだろうかと不安もあります。


シルヴィウスの正式な一員となるということは、軍人として戦争と向かい合うということ(立場としては外国人傭兵みたいな感じですかね?)。彼女たちの行く末には厳しい道が待っていそうで、心配になってしまうのですよ。もっと平和に暮らしてもらいたいなあと願ってしまう。まあ、それだとお話が進まないんでしょうけど。


あと、ファム、16歳の誕生日おめでとう。最初は「ファム・ファン・ファン」を変な名前だと思ってたんですね。まあ、確かに一体誰が名付けたんだという感じではありますが、覚えやすくて楽しい名前なのは間違いないかと。