Fate/Zero 第10話「凛の冒険」

遠坂凛の、可愛らしくも勇敢な冒険譚。番外編的な一幕ではありますが、シリアスな今作における清涼剤……と言いたいところでしたが、連続殺人犯と対峙している時点で十分にシリアスではありましたね。


ともかく、彼女の活躍でかなりの子供たちは救われました。頭が良くて、勇気があって、気が利いて、魔術の素養も十分で、凛はやっぱり優秀なんだなあ、と思わされるエピソードでしたね。


ただ今回、それ以上に印象的だったのは、時臣の良いお父さんぶりです。彼は聖杯戦争に参加し、魔術師の流儀と殺し合いの覚悟を持った人物ではありますが、同時に人としての真面目さと情愛とも持ち合わせているのですね。そこがギルガメッシュや綺礼のような尋常でない人々には飽きたらなく思われるのでしょうが、凛や葵が時臣を慕うのは、間違いなくその真面目さと優しさゆえなんでしょう。