映画 けいおん!

けいおんの劇場版が公開ということで「けいおんかあ、好きな作品ではあるけどわざわざ映画館で観るタイプの作品でもないような」なんて迷いもあったんですが、結局のところ公開2日目に観に行って、鑑賞後にパンフレットまで買ってしまうのでありました。……実は自分でも意外なほどファンだったのかもしれません。さすがに24回リピートシステムなどという無茶な企画に参加する気力はございませんが。


さて、映画の内容ですが、予想通りにいつもの「けいおん!」でありました。おそらく映画としての出来は特別良いわけではなく、お話のまとまりとかテンポがやや弱かったかなという気もするのですが、そういうのは実際には瑣末なことであって、いつものメンバーがいつものごとく部室でお茶したりロンドン旅行に繰り出したりライブしたりするのを十分に楽しく描けている時点で、本作は劇場版としての使命を立派に果たしたことと言えましょう。


ファンであれば観て間違いない、と言える出来栄えでした。


さほどネタバレしない範囲でいくつか書くと(そもそもネタバレを気にするような作風でも無いですが)、「卒業旅行にロンドンに行く」と決めたのは良いとして、誰もお金のことを心配しないのは不思議だったかなと。親に電話してましたが、旅費も出してもらったんでしょうか?


親といえば、唯の両親はまさかの登場でしたね。ここで登場させるくらいなら別に最初からいても良かったんじゃないの、という気もしないでもないですが、まあ当初の予定にはなかったのでしょうから、しかたないです。この親にしてこの子ありと思わせる優しそうなご両親でなにより。


序盤と終盤は、意外なほど学校でのシーンが多く、昨年のハートキャッチプリキュア劇場版だと、最初から最後まで舞台がパリだったので、その対比は印象的でした。しかし、メンバー中4名(紬はフィンランドの別荘に行ったりしてるはずなので)の初海外旅行ということで、空港や飛行機、そしてロンドン市内でのワクワク感は強く伝わって来ましたね。この辺はさすがに劇場版ならではです。


あとはED。TV版でおなじみだった澪中心のミュージッククリップ風EDが劇場でも観られたのは地味に嬉しいところでした。こんな彼女たちも、卒業後にありうる未来の一つなのでしょね。