ギルティクラウン 第5話「訓練:a preparation」

う〜ん、やはりどうにも、主人公への感情移入度が低い感は否めない。これは集だけでなくて、もう一人の主人公格であろう涯も含めての話ですが。


中途半端な気持ちで、ただいのりを追いかけて葬儀社に入り込んだ集。そんな集の気持ちをどれだけ理解しているのやら、強引に話を進めていく涯。涯にはおそらく信念も能力もあるのでしょうが、それが見えないのは集だけではなくて、視聴者も同じです。


ただ、本作スタッフはその辺の視聴者の反応も予想しつつ組み立てているのではないかなという気もするので、まだこれをもって弱点とも言い切れないんですけどね。何しろ、「なんでいのりはそんなに集にこだわるのか」と疑問を持ってる視聴者に、


「涯が、そうしろって言ったから」


という、実に残酷かつ納得する答えを突きつけてくれるスタッフですので。


「あまり近づかないで」


といういのりのセリフも、最初の射撃場のシーンだけ見ると定型的なラブコメのようで、もう一回使われることで重みが増すという、実にいやらしい作りとなっております。怖い怖い。ま、いのりの気持ちはまだまだ不明な点が多いですけどね。