ギルティクラウン 第4話「浮動:flux」

GHQに逮捕されてしまった集。すわ、拷問監禁かと思いきや、思っていたよりは柔らかい扱いでした。まだ関与の程度が不明である上、反感を買うよりも懐柔しようという策。ここの嘘界の語り口が見事で、さすがに切れ者と称されるだけはあると感心しちゃいました。ただ、個人的にはソフト麺はそう馬鹿にしたものではないと思いますよ。確かに給食以来食べてないような気もしますが……。


まあ、嘘界の本性がひどいやつであることは明らかなわけではあるんですが、彼の言うことも一理無いわけではない。どこまで真実なのかはよく分かりませんが、GHQの統治により一応治安は回復し、ウイルスも押さえ込めていると。それを覆すだけの理想を、いまいち葬儀社は提示していないように見えます。少なくとも集に対しては。それをせずにただ「行動しろ」だの「信じろ」だの言われてもテロリストの戯言にしかならないってものですよ。


嘘界の言に乗せられたわけではないんですが、嬉々としてミサイルを打ち込む葬儀社メンバーを見て、ちょっとぞっとしてもしまいましたね。結局殺人集団である点は同じじゃないのかと。いのりもいのりで、なぜ集にそこまでこだわるのか、二人の絆がつかめません。集はいつの間に彼女を呼び捨てしてたんですたっけ? その辺も曖昧。


ただ、なんだかんだ言っても作画や音楽の迫力は文句なしですし、今回も引きがうまい。集が「ついていく」と言ったときには「なんでだ」と思ってしまいましたが、そこで発信機を忍ばせていく描写がうまい。完全にGHQの手先になったわけでもないでしょうが、いざ信用できないとなったら使うぞという心の揺れが見事に現れてました。