輪るピングドラム 第13話「僕と君の罪と罰」

突如病室に現れた渡瀬。非常に、非常に怪しいものの、彼は謎の新薬で陽毬を救います。彼こそが晶馬がメリーさんの羊で語った「理不尽な女神」なのでしょうか? その目的は不明。「罰を終わりにしない」ためだとするとひどすぎですが。


Bパートでは、そんな謎の多い渡瀬眞悧の語りが入りました。他の人とは見えるものが違ったという彼と、唯一同じ世界を見ていたという「彼女」。渡瀬の言葉からすると、その彼女こそが陽毬に取り憑いた女王様のことらしいのですが、流れやビジュアル(顔は見えませんでしたが)的には桃果である可能性も? でもそうだとすると、桃果は自分の書いた日記を「腐った妄想の垂れ流し」呼ばわりしたことになるので、ちょっと変かなあ……。


一方、今回の注目は高倉家の日常が崩れた時の描写。両親は13年間捕まらずにいたが、とうとう警察に追い詰められるところとなり、今に至るまで逃亡しているようです(冠葉が以前お金を受け取っていたのは父からなのでしょうか?)。ここの場面はなんとも悲痛。愛していた両親がじつは重大犯罪者だったと知らされた時の子供のショックたるや、いかばかりのものでしょうか。さらに、その両親の罪を自分たちのものとして受け止めてしまう重さ。でも、アニメの中だけでなくて、現実にも同じようなことがたくさんあるはずなんですよね……。


一方、苹果は晶馬の話を聞き、さらに多蕗の言葉を聞いて、ようやく吹っ切れたようです。なんだか急に良い子になっちゃったようで、これはこれで怖いなあ。役目が終わったから退場なんてことにならなければ良いですけど。