花咲くいろは 第24話「ラスボスは四十万スイ」

緒花と孝一との再会は二人のさっぱりした性格もあって大きくこじれることはなく、自然といつもの関係に。緒花は回転式ジャングルジムを回して勢いをつけつつ自分の気持を伝えようとしますが、そこで「ぼんぼり祭りに来て欲しい」になるあたりが、おお、少しラブコメっぽいぞ、と思うところでありました。ただ個人的には、緒花の孝一に対する気持ちがやや不明瞭というか、「大切な友人」というのは伝わるのですが、それが「恋心」であるかと問われると微妙なような。あえてそう描写しているのか、それとも受け取り方が間違っているのでしょうか。


ちなみに、東京から石川へは高速バスで帰宅の緒花でした。安いけど時間がかかるし疲れるでしょうねえ。少なくとも、並の女子高生一人旅では使わないと思うのですが、彼女のバイタリティには相変わらず感心です。


一方、宿の方ではスイと従業員たちが対立ムードに。そんな中、スイが緒花を亡夫の墓にと連れだしたのは、初めて見せた祖母らしい行動と言えるのかもしれません。当然ながら、緒花にとっては祖父。初めてのお墓参りが出来て良かったのではないでしょうか。ここのシーンは背景も美しくて印象的でしたね。


自分たちの夢を、他人のしがらみにできないと考えるスイ。喜翆荘はもはやスイたちだけの夢ではないと考える緒花たち。お互いと喜翆荘を思うことは変わりないのに、すれ違い。果たしてどういう結末を迎えるのか、ここに来ても見えず、注目させられます。