STEINS;GATE 第18話「自己相似のアンドロギュノス」

いやあ、ここ数話の非常な面白さはなんでしょうか。前半、スローペースで溜めに溜めた伏線とキャラの魅力が炸裂してますね。原作プレイ済みなので基本展開は分かっておりますが、それでも引きこまれます。やや詰め込み気味とはいえ、アニメならではのアレンジも秀逸。


ということでルカ子回でした。一日デートを成功させるべく、まずはマニュアルを助手こと紅莉栖と勉強。ここでの紅莉栖がヤキモチっぽく見えつつも妙にやる気なのが不思議と言えば不思議な心理です。


「ていうかそれ、フラグが立ったんじゃない?」


他のヒロインの恋愛フラグをきっちり指摘してくれるヒロインは珍しい。そもそも「フラグ」なんて言うヒロインからしていませんか……。また、


「うるさい、バージンで悪いか!」


も、今回外すことの出来ぬセリフでありましょう。原作のように街中で叫ぶよりはマシというもの。とにかく岡部、ダル、紅莉栖の漫才が久々に今作の明るさを思い出させてくれました。まゆりが無事で、こうして笑ってられるのは嬉しいことです。


そしていざデート本番……の話は見たままなので飛ばして、いつもの「マッドサイエンティストとその弟子」に戻れた二人、別れ際のルカ子の表情と言葉、そして元の世界線で男として「尊敬してます」の言葉が、切なく感動的でした。


別に男のルカが岡部を好きでいること自体は「いけないこと」ではないでしょうが、彼の性格上、「言ったら迷惑になる」と思って一歩引いちゃうんですよね。その控えめなのがルカというか。岡部の「だが男だ」で締めるのがまた上手かったです。