STEINS;GATE 第15話「亡環上のネクローシス」

辛い展開が続いたここ数話を一旦振り払うかのように、おおむね穏やかな時間が流れた今回。語られる鈴羽の過去に、メンバーがそれぞれ尽力します。岡部のリーダーシップ、ダルの久々の活躍、まゆりの優しさ、そして鈴羽と紅莉栖との和解。鈴羽の父親が誘拐犯かもと、あわてる紅莉栖をみる鈴羽の視線が優しいんですよね。2010年に仲間を得たことを喜ぶシーンと合わせて、良い光景でした。


今までも、「原作に遜色なく面白い」と感じた回はあったのですが、今回については「原作以上に面白い」気がしました。どこがどうという具体的な説明はしにくいのですが、全体的なテンポがしっくり来たというところや、アニメならではの細やかな描写が良かったからかも。


「俺は鳳凰院凶真という真名で」
「「それは知ってる」」


は、今回の名シーン。そしてもう一つ、未来のレジスタンス活動を自嘲する岡部に対して、


「くだらなくない!」


と反論する鈴羽が印象的でした。きっと未来の世界では、岡部のレジスタンス活動は大きな希望になっているのでしょうね。岡部自身は不本意なのかもしれませんが、それはやはりすごいことです。