STEINS;GATE 第14話「形而下のネクローシス」

密度の濃い、見ごたえのあるエピソードでした。どんなに努力しても死んでしまうまゆり。岡部の努力と苦悩が伝わってくるだけに、紅莉栖の助力がいつも以上に映えます。手を差し伸べるシーンが温かくて良いですねえ。なにより、ちょっと照れた笑顔が可愛すぎます。


「そもそも、タイムリープマシンを開発したのは私なのだぜっ」


いつもながらにかっこよいなあ。


でも、紅莉栖自身が語っているように、その紅莉栖はタイムリープによって岡部の記憶の中だけ存在となってしまうのですね。それが本作のある意味残酷なところと言いますか、ゲームプレイ時にも思ったことですが、岡部を過去に送り出すときの紅莉栖はどんな気持ちだったのでしょうか。僕にはなんとも想像しかねるところです。


でもって、5時間前の紅莉栖。


「お前、言ってることがぜんぜん違うじゃないか! 何が『私は多分信じる』だ。」(中略)
「はいはい、わろすわろす」


ここのやりとりは楽しいです。紅莉栖ほどの頭脳でも、5時間前の自分のシミュレートは難しかった、ということでしょうか。真面目に捉えると、人の心の不確実性を表現している、のかも?


ジョン・タイターこと鈴羽の協力も得て、果たして光明は見いだせるのか? アニメならではの演出も冴えて、いよいよ毎回面白くなってきました。