異国迷路のクロワーゼ 第1話「入口 "Entree"」

原作未読。武田日向さんといえば先日までのGosickのキャラ原案な方であり、Gosickが終わったと思ったら今度はソヴュールの隣国であるフランスの話が始まりましたという感じ。19世紀末のパリといいますと、Gosickからは約30年前、同じフランス舞台の「レ・ミゼラブル 少女コゼット」よりは約70年後。フランスのそのまた隣国、イギリスを舞台にした「英國戀物語エマ」はほぼ同時代でしょうか。こうして考えてみると、日本のアニメというのもいろんな場所、色んな時代を描いてきてるものです。ちなみに、池田眞美子さんはコゼットもエマも脚本書いてますね。この辺はお手の物、でしょうか。


長崎育ちの日本娘、湯音が「奉公」としてパリにやって来る。この時代に子供ひとりで外国とは、いくらなんでも無茶な気がしますが、そこはそれ。看板屋の若き店主、クロードと、祖父・オスカーとの交流が主軸となるようです。


一見とっつきにくそうですが、大事なガラス細工を壊されても怒り散らしたりはしないあたり、クロードの度量は結構なものですね。このあたりの優しい雰囲気は原作由来なのでもありましょうが、シリーズ構成が佐藤順一さんということで、ARIA的な連想もしてしまうところ。


全般的に良い雰囲気の第1話ではありましたが、ちょっと引きこみが弱いかなという印象もありました。もっと言うと、湯音が良い子過ぎてちょっと性格がつかめません。ま、このあたりはおいおい描写されていくのでしょうが、そこまでもつかな?