GOSICK -ゴシック- 第24話「死神の肩越しに永遠をみる」

予想以上の綺麗なラストに驚き。


いやあ、正直前回を見たときは「いかにもラスト間際の無理矢理気味な急展開だなあ、これじゃ最後もまとまらなさそうだなあ」なんて思ってしまったのですが、ヴィクトリカの逃避行、そして一弥との再会が美しく描かれて感動的でした。とはいえ、これまで20数話の展開を考えると、この2話の雰囲気の違いは否めないので、多少力技って感じはしますけどね。


悪役であるところのブロア侯爵を倒したのも、結局主人公のヴィクトリカや一弥ではなくて、コルデリアの母の愛ということに。でもまあ、これはこれで良かったのかもですね。ヴィクトリカに必要なのは戦いではなく、普通の少女としての日々であったということで。ただ、結局アブリルの役目がほとんど無かったのが惜しい、惜しすぎます。最後、瓶を海に投げ込むも、すぐに戻ってきてしまうあたりが実に彼女らしくて、スタッフの方も分かっていらっしゃると言いますか。


作画は高値安定でしたし、丁寧なアニメ化だったと思います。ただ、ところどころで「もう一頑張り」と言いたくなる演出の弱さも目につきました。セイルーンからの脱出の際に、ヴィクトリカが一弥を引っ張り上げるシーンあたりが象徴的で、脇にいるはずのグレヴィールたちは何をしてるんだと思っちゃいましたよ。


しかしながら、2クールの間ヴィクトリカの可愛らしさと、最後は強さもきっちりと描いてくれてたと思います。お疲れ様でした。