あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第11話「あの夏に咲く花」

ありがとう、さようなら。


もう、それだけで良い気もするんですが、一応もうちょっと続けますと、結局めんまの願いは塔子の願いを受け継いだ「じんたんを泣かせたい」でした。でもそれだけでなくて、「みんなとちゃんとお話しして、お別れしたい」というのも加わっていたのですね。


塔子が泣かなくなった仁太を心配したように、めんまも、自分の死によってみんなが苦しみを抱え込んでいることを知り、心配したはず。最後のかくれんぼ、「もういいかい?」「もういいよ」は今回だけでなくて、10年間のかくれんぼの終わり、というように受け止められました。ベタですが、最後にめんまの姿と声がみんなに届いて良かった。本当に良かったです。



観る前は、王道の青春物語かと思ってましたが、いきなりめんまが幽霊的に登場してきたのには驚きました。でも、離れていた幼なじみの絆が、めんまの存在を通じて近づいていくというのはやっぱり王道でしたね。良作でした。


それにしても、塔子とめんまの仲の良さは和みます。もし二人が無事で、嫁姑になっていたとしたら、と想像したくなりますね。無理なのが悲しいとしても。