C 第10話「collision(衝突)」

現実世界のニューヨーク市場は、ギリシャ問題やら景気後退懸念やらで株価が下落基調。それを受けて、震災後の弱々しい日本株式市場も右肩下がりであり、おかげで僕のアセットもどんどん減少という悲しい状況となっております。人々の期待と信用によって日々浮き沈みするお金というのは、まさに不思議なもの。株をやっていると、本作に一層感情移入できるのかもしれません。


さて本編。アメリカは総力を上げて「C」の連鎖を防ぎ、跳ね返します。このあたりは経済大国の面目躍如といったところですが、「C」ってそもそも跳ね返せるようなものなの? という疑問が。鏡で光を反射するわけでもあるまいし、また日本に来なくてもよいでしょうに。


再度未来を担保に輪転機を回そうとする壮一郎。一方、公麿とジェニファーは情報屋の竹田崎とも組んで、円のインフレを目論み、壮一郎のアセットを削り取ろうと画策します。噂を流したり、ヘリから紙幣をばらまくくだりは面白いですね。ただ、資産を減らすほどインフレさせるには、時間が足りなすぎるかも?


そして最後の対決を迎えた公麿と壮一郎でした。未来を守るために輪転機を逆転させようとする公麿ですが、それによって日本そのものが消え去ることがないのか、という点は引っかかります。いずれにせよ、次回が最終回。物語の決着はもちろん、アクション的にも見せてくれることを期待です。