あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第9話「みんなとめんま」

日記と蒸しパンでとうとうその存在をメンバーに認識させためんま。視聴者にはめんまが見えていますが、実際には仁太以外には姿も見えず声も聞こえていないわけで、ポルターガイストの世界。いくらめんまだ、と思っていても不気味なものはあったでしょうね。


「文字書いたりできるんなら、最初から書いてくれれば良かったのになあ」


あ、やっぱそう思いますよね、普通。それをしなかったのは、「じんたんもめんまも結構抜けている」ためだったんでしょうか。集の言う「独り占めしたかった」はいささか穿ち過ぎな見方だと思いますが、思いますに、仁太自身にも、めんまが自分の「妄想」に過ぎないかもしれないという不安があったのかもしれません。もし文字を書いて見せても、それがみんなに見えなければ、彼の妄想であることが確定してしまいます。それが怖かったのではないかと。めんまの存在がみんなに受け入れられたことで、仁太も楽になった部分があったと思います。


仲間内の人間関係は少しずつ動いていきます。めんまにかなわないという思いを新たにする鳴子。めんまの「成仏」を果たして過去を振り切りたい集。彼の鳴子に対する気持ちは本物でしょうか。それを聞き動揺する知利子はやはり集のことが好きなんですかね? まあ、好きじゃなければいくら幼馴染と言っても、あそこまで一緒にはいませんか……。鉄道は鉄道で、やはりめんまに対する悔いがあるようです。


そんな中、めんまとの別れを恐れている自分に気づいた仁太。そうは言っても、いつまでもこのまま仁太のもとにいる、というわけにもいかないと思いますが……。さて。