あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第8話「I wonder」

前回の引きがインパクト充分だっためんまの母、イレーヌ。今回も一応は笑顔で5人を迎えはしたものの、ついにこらえきれず泣き出してしまいます。


芽衣子が喜ぶなんて言って、結局自分たちが楽しんでいるのよね。芽衣子をダシしにして」


う〜ん、やっぱりそういうとらえ方になってしまってますか。仁太達の行動が10年継続しているならともかく、急な話なだけに不快感もあるのでしょう。さらに今回、彼女がほとんど家の外に出なくなってしまっていることも弟くんから明かされました。気丈に振舞っているようにみえた彼女も、そして姉のことなど忘れたがっているかのようだった弟も、そして多分父親も、それぞれ傷を抱えています。記録上はたった一人の少女の死。しかしそれが、周囲の人々にとってどれだけ重いものか、感じさせられます。


父親といえば、今回はあらためて仁太と父親との関係がクローズアップされていました。仁太が学校に行かずにバイトしていたことも、めんまの家に行ったこともお見通しだった父。ただの放任ではなく、大きく見守っている、ということなのでしょうか。それが良いのか悪いのかは分かりませんが、彼もまた妻・塔子(仁太にとっては母)の死の影響を受けたキャラではありそうです。めんまの幻想にも出てきた塔子のイメージ。もしかしたら、「めんまが今ここにいること」に、何らかの関係があるのかもしれませんね。


ラスト、いよいよ分解気味の超平和バスターズに、めんまは日記に書いて想いを届けます。感動的なシーン……ではありましたが、それができるなら最初からやれという感は否めないところかと。