あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第6話「わすれてわすれないで」

さて、今回は仁太があらためてめんまの存在意味を考えなおすところから始まりました。一時の幻覚ではなく、ずっと存在しているわけですから、これは考えざるをえないでしょう。しかも何かの願いを叶えてもらいたがっているらしい。めんま当人にも自分が出てきた意味や願いが分かっていないのが困りものです。とはいえ、分かって解決してしまうと「成仏」になってしまうのでしょうか。それはそれで寂しいですけど。


意を決して今度こそ学校へと向かった仁太。ところが学校は鳴子の話題で持ちきりでした。ラブホテル前にいた事をPTAに見とがめられたということで、まあ、制服でしたから一発で分かりますね。校長室へ呼ばれた鳴子でしたが、ちゃんと説明できたのか、気になります。クラスでも好奇の視線とうわさ話が。そこへ、バシっ! と机を叩きつけて叫んだ仁太。かっこ良かったですね。


「お、お前ら! 俺を見ろっ!」


いやこの出だしはともかく。


「コイツに限って、援交なんて絶対やらねえ!」


うん、これはよく言い切りました。現場にいた集ならともかく、全然話を知らなかった仁太なのに。でもその後、なし崩し的にサボっちゃうのはどうよ、と思いましたが。


さて、話は変わってめんまです。彼女の家を尋ねた仁太達と、母親に忘れていて欲しいというめんま。でもこれはちょっと違うんじゃないでしょうか。多分めんまの母も、娘を覚えてくれていた仁太たちのことを、喜びこそすれ迷惑がることはなかったと思うのですけど。それに、元々忘れようにも忘れられない描写がありましたし。ただ、鳴子の言葉ではないですが、この辺は同じ立場になったわけではないので軽々しくは言えないかも。めんまを叱る仁太の言葉にはやけに力が入っていましたが、さて、これは何に重ねあわせたものだったのでしょうか……。