C 第4話「CONVERSION(転換)」

ディールで対峙したのは公麿の知人だった……というのは前回ラストの反応で分かりましたが、こちらとしては「誰?」という感覚だったのが正直なところ。大学の講師でしたか、なるほど。バトルの結果、公麿が勝利し、講師は破産。そしてその結果は……。


講師の江原を通じて、敗者の運命が語られ、ようやく話が分かりやすくなってきました。公麿の父は自ら命を断つことになりましたが、江原の場合は3人の子どもの存在が消えてしまったと。いや、それだけではなく、債務の状況によっては、今後子どもが授かることも無くなってしまったのかもしれません。前回にも世界が切り替わる描写はありましたが、ディールの結果がここまで大きな影響を及ぼすとは(正直、ちと話を大きくしすぎな気もしますが)。


ただ、自己責任ということで江原は公麿を恨む気持ちはないようです。うん、この辺は株をやっていると身につまされるものがありますね。上手く高値で売って儲かったときは「僕の売った株を買った人は損したんだろうなあ」と想像することもありますが、だからといって悪いことをしたというものでもないですし(逆のパターンも多いですし……)。ただ、今作のように相手の破綻が目に見えるレベルだと話は別です。


そこで、三國が築いた組織が椋鳥ギルド。一種カルテル的に、勝ち負けをコントロールしようという発想のようです。勝ちも小さく、負けも小さく。そうすれば現実世界への影響が少ないという理屈ですが、果たしてこの方式がどこまでうまくいくのか。注目です。


ところで、江原がやや興味深いセリフを残してました。


「君だって生田を他の男に奪われたんだろう」


もしや羽奈日が公麿の恋人である世界もあって、でもそれが金融街のディールのためにひっくり返ったという可能性も? ん〜、でもその時点での公麿はディールに参加していないのだから、考えすぎかな……。その生田羽奈日さん、将来の子どもの希望について


「どう考えても一人が精一杯ですよ、お金ないもん」


とのことでしたが、あれ、彼氏お金持ちじゃなかったでしたっけ? いやまあ、彼のお金に依存しない経済観念は立派ですが。