あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第4話「白の、リボンのワンピース」

「これ、めんまが作ったんだ」


と蒸しパンを差し出す仁太に、一同は困惑。そりゃそうです。妄想であれ幽霊であれ、物理的に料理ができるはずはありません。ただ、「そういうものだ」ということにして話をすすめるのかと思いきや、作中であえて突っ込ませているあたり、どうもこの設定には意味がありそうです。つまり、仁太や視聴者が見ているめんまはやっぱり幻想で、蒸しパンを作ったのも焼肉を食べたのも仁太本人がしたことではないかという疑いが出てくるわけです。


……ただそうなると、仁太がいないところで単独行動しているめんまはなんなんだという問題がでてくるんですよねえ。ま、この辺はとりあえず保留しつつ。


超平和バスターズの活動よ。偽りの平和を、バスターするの」


なるほど、ここで再び「超平和バスターズ」のネーミングが意味を持ってきますか。どうもメンバーの中では知利子が一番事情が見えてそうなので、彼女の行動をやや信頼して眺めたいところ。おそらくここでいう「偽りの平和」というのは、ラストでも明らかになった集の、めんまに対する異常なまでの執着のことなんでしょう。知利子の集に対する感情は、好意とまでは見えませんが、旧友としての心配があるんでしょうね。その点では鳴子の仁太に対する気持ちと似たところがあるのかもしれません。ふむふむ。