俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第14話「俺の後輩がこんなに可愛いわけがない」

黒猫と瀬菜の仲の悪さを改善すべく、部長が命じたのは共同でのゲーム作成。このあたりは新人育成も兼ねて、伊達に留年していない部長経験を感じさせるところではあります。


で、京介の提案。


エロゲーつくろうぜ!」


……どうも時折、今作の倫理観にはついていけないものがあります。そんなことをさわやかに言う京介も、すっかり妹に感化されてしまったのでしょうか。嘆かわしいことです。あなたたち高校生でしょうに。


「狂ったんですか先輩!? 唐突に、なんの妄言を」


まったくです。ところが、あろうことか部長は乗り気。学校に知られたら廃部&指導ものだと思うんですが、だれか止めてください。というか顧問はどうなってるんですか、この部は。正直、京介の常識に大きな疑問符がついてしまう言動ではありました。普通にエロ抜きノベルで良いじゃないですか。


「五更さんだって嫌でしょう? 言ってやってください。いつものように『呪い殺すわよ』とか痛いセリフを!」


何でこんなに声色似せられるんでしょう。感心でした。それはともかく、ここから自作のプレゼンで語る黒猫です。この人、一端演説し始めると止まらない性格なんですねえ。ただ、ここのところの彼女の論理展開は少々分かりにくかったです。要するにその「友人」(桐乃のことなんでしょうね)が言うのは「自分が楽しんで作らないと面白い作品が出来ない」ということであり、黒猫の結論は「自己満足でもやりたいようにやる」なわけですから、「友人を見返す」と言いつつ結局そのアドバイスどおりのような……。まあ、部活の作品なんで、しかも新人なんですから好きなようにやってよいと思いますけどねえ(いや、でもエロはあれですが)。


デバッグを進める中で、黒猫と瀬菜の仲も縮まりましたが、


「遠くに行ってしまった、大嫌いな友達の話」


う〜む、まるで桐乃が亡くなってしまったかのようだ……。


結局、黒猫たちの作ったゲームは最低賞を受賞してしまいました。もっとも、高校名出してエロゲー応募とか、むしろそれだけで却下すべきレベルだと思いますがね。どうも今回のエピソードは悪ノリが過ぎたような感でした。