あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 第2話「ゆうしゃめんま」

第2話は、「ノケモン」を通じて仁太、鉄道、鳴子が多少絆を取り戻すエピソードでした。めんまを除くと、一番変わってなかったのは鉄道なのかも。鉄道のおかげで仁太はゲームを買いに行ったり、鳴子の家に行ったりと、今の彼には難易度が高そうな行動もできたのでしょう。


ゲームに興じる2人(と、マンガを読む1人)。ほんのひととき童心に戻っただけで、彼らの関係性に大きな変化は無かったのかもしれません。しかしめんまは、鳴子が昔と変わっていないことを知り、喜ぶのでした。まあ、三つ子の魂百までですから、人間、根本的なところはそうそうは変わらないですよね。


さて、変わっていないと言えば、クールな性格は一貫してそうなのが知利子です。彼女と鳴子のやりとりは、関係の変化が仁太だけではなく、5人それぞれにあったことを強く表していました。知利子がマック(作中ではワックですか)を出たのは、かつての友達が、あまり品の良くない(少なくとも知利子から見ればそうでしょう)友人と話しているのがいたたまれなかったから、ということもありましょうね。いずれにせよ、めんまの死は5人全員に大きな影を落としているようです。


今回も引き込まれるお話でしたが、めんまが鳴子と知利子の間に割り込もうとしたシーンはちょっと登場が急だったかな。その前に、めんまが彼女たちを遠目で見つけるワンカットが欲しかったところです。それと、鉄道や鳴子に「めんまが見えるかどうか」を確認するお約束的展開が省かれているところもやや解せませんでした。結果的に「見えていない」というのは分かりましたけど、一応は聞いてみて欲しかったところ。


それにしても、キャラ名の表記に迷う作品ではあります。あだ名はあくまで昔のものということで、基本は本名、めんまだけはめんまってことで良いかなあ。