これはゾンビですか? 第11話「ああ、オレの所にいろ!」

不死ってのは怖いですよね。僕は火の鳥未来編を読んでから、軽々しく不老不死が良い、なんて言えなくなってしまいました。まあ、自分が納得したところで死ねるのなら考える余地がありますが、それでも、社会の流れと切り離されてしまうのは辛いことでしょう。


夜の王も、経緯は不明ながらユーにゾンビにされたことにより、不死の宿命に苦しみ、ユーに殺してもらいたがっていたと。でも、ユーは友達を殺したくは無かったのですね。う〜ん、悲しい話ですなあ。もっとも、夜の王は周囲にも被害を与えているので(そもそも京子を操って大量殺人してたわけですし)、思い返すと許すわけにはいきません。優しさゆえとはいえ、ユーもとっとと彼を見限っておくべきではなかったかという気がしないでもないところ。


ようやくハルナの魔装少女姿が見られたのは嬉しい。一方でセラもヴァイオリンでメガロを迎撃……って、あなたたちは吸血忍者であって魔法オーケストラ楽団ではなかったでしょうに。セラがヴァイオリンを弾けるのは前回出ていましたが、楽器で戦うという設定はちと唐突すぎやしないでしょうか。ハーメルンのバイオリン弾きじゃないんですから。


心変わりがいささか説明不足だった気がしたものの、ユーは夜の王を消し去り、歩に話しかけます。彼女の声は思っていたより可愛いですね。でも、今までかたくなにしゃべらなかったのに、そんなに一気に話していて大丈夫なのかと心配です。


次回は最終話「はい、まだ続きます」。今回で終わりでもおかしくない雰囲気だっただけに、実際、続くのには驚きましたよ。最後は明るく締めてもらいたいですね。