フラクタル 第4話「出発」

「何が英雄だよ、戦士だよ。ただのテロリストじゃないか。何かっこつけてんだよ……」


このクレインの言葉には同感でした。前回の感想でも書いたのですが、単に「僧院が悪でロストミレニアムが善」という構図ではいささか深みに欠けるというもの。星祭りにおける「多少の犠牲」を容認し、まず攻撃を仕掛けたのはグラニッツ側です。彼らの主義主張は分からなくはないものの、やや信念に酔っている気がしてしまう。そのあたり、僧院にもグラニッツにも属さないできたクレインの視点と、距離感に注目したいです。


と、いきなりまとめっぽい文章になってしまいましたが、順調に面白くなってきてますね。回を増すに連れ、次第に内容が濃くなってきている印象。今回は特別派手な場面は無かったものの、引きこまれました。


クレインとフリュネの再会。前回からのフリュネの様子が第1話と雰囲気違ったので、さては僧院に連れ戻されて洗脳でもされてしまったかと心配していたのですが(もしかしたら、制作側もあえてそう見せようとしたのかも)、別に記憶が消されたりとかはなかったようで、ちゃんとクレインのことを覚えてはいました。しかし、意外なことにネッサとの相性は悪い様子。星祭りでアップデートの手伝いはしたものの、それは嫌々だったのか、僧院からもグラニッツからも逃げ出そうとしてた点ではクレインに近いのかも。


「世界の愛しい娘たち」とは何か。ネッサのオリジナルっぽい子は何者だったのか。気になりつつ今後が楽しみです。