魔法少女まどか☆マギカ 第5話「後悔なんて、あるわけない」

アバンはさやかの契約シーンから。これがまたひどく暗い。いや、暗いを通り越しておどろおどろしいほどです。キュゥべぇの表情が怖すぎる。さやかの胸からソウルジェムを取り出す光景は、まさに「自らの身と引き換えに、願いをひとつだけ叶える」悲愴感がありました。


「これからの見滝原市の平和は、この魔法少女さやかちゃんが、ガンガン守りまくっちゃいますからねー!」


河原で意気軒昂に語るさやかでしたが、背景は黒い工場群。さらに、まどかに光があたり、さやかに影が落ちる演出は、これでもかってほどに不吉でした。ああもう、見ていてきつい。ただそれでも、恭介の腕が治ったのは事実。前回彼が驚いたようなちょっと暗めの表情だったので心配しましたが、治ったことはやはり喜んでくれているようです。今回にあって唯一の救いではありましたね。


そして前回にも出ていた魔法少女・杏子との戦い。「使い魔を育ててからグリーフシードを狩る」 なるほど、そういう発想ですか。グリーフシードについてはマミも少し語っていましたが、ここまで重視するとなると、単純に魔力回復だけのアイテムなのか、疑問になります。もっと重要な効果がありそう。いずれにせよ、そのために人々を犠牲にするというのでは、さやかが怒るのも無理のない話。こうして、魔女だけでなく魔法少女同士もまた敵となっていくのか……。なお、さやかの変身シーンは控えめでした。まあ、今作のノリではあまり派手にやっても変ですしね。


それにしても、相変わらずキュゥべぇがまどかを煽ること煽ること。ここまで来ると、これはこれで仕事としては優秀なのかもしれない、とさえ思えてきます。しかし彼としても、魔法少女同士があまり仲悪くないほうが、魔女退治には効率的ではないかと思うのですが、まだまだ何を考えているのかよく分かりませんねえ。