ドラゴンクライシス! 第3話「決意の契約」
アニメとしてはしっかり作られていると思います。作画等にそれほどお金をかけているとは思えませんが、見ていてリズムが良いといいますか、快適巡航速度という印象。ただそれだけに、根本的に作品自体の魅力が少々劣るのではないかという限界を感じてきました。
特に弱いのが主人公ですねえ。竜司君。ローズ救助に消極的かと思いきや、英理子に諭されるやいきなり別人のような熱意になるのもなんだかなという感じでしたが、伝説級の便利武器をいきなり使えるのはちょっと反則な気がしましたよ。一応、前回の時点でレベルがどうとか匂わせてはいましたが、突然「実は天才だったんです」みたいな設定を明かされても、感情移入が難しいです。
「でも僕は、お前が好きだよ」
……なんで「お前」呼ばわりなんでしょう? 良いシーンのはずなんですが、違和感が。ローズはローズでとにもかくにも竜司一筋ですし、こんな調子ではオニキスが「なんだそりゃ!」と言いたくなるのも分かります。というかむしろ、今回心情的にはオニキスの方を応援してたかもしれません。まあ拉致はいけませんが、彼の言うことも結構もっともに聞こえましたからね。これで本当にオニキスとローズが仲良くなったらすごい展開だったんですが、さすがにそれは無いですか。
残念ながら積極的に「見たい」と感じさせる要素がちと薄いので、ここらへんで見切ることにしようと思います。