俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第12話「俺の妹の人生相談がこれで終わるわけがない GOODEND」

なんだかずいぶんと甲斐甲斐しくなった桐乃。でも、あやせに言わせるとあれがいつもの桐乃らしいので、京介の前では損な部分ばかりを見せてしまってたってことですか。加奈子のチャンスを一緒に喜べる桐乃を見ると、なるほど、これなら友人たちに慕われるのも分かると思いました。12話になってようやく分かるのはどうなんだという気もしますが。


そんな彼女からの最後の人生相談は「エロゲの深夜発売に行ってもらうこと」? はて、引っ張った割にはスケールの小さな依頼だと、京介同様不審に思ったものですが、なるほど、影にはアメリカ留学の話があったのですね。以前持ち出そうとしたときは「アメリカに行くべきかどうか」を相談しようとしていたのでしょう。エロゲを即購入したかったのも、出発までに時間が無かったからですか。なるほど。両親は桐乃の要望を受けて京介に伝えていなかったようですが、いくらなんでも前日夜まで秘密というのは無理があるかなあ……。


「友情は見返りを、求めない」


かなり突然に懐かしいセリフ。クロスチャンネルですね。


妹に頼まれてガチホモゲーを買いに来たという赤城ですが、ここのところのホモをネタにしたやりとりは同性愛差別の助長にならないだろうかと、やや引っかかる印象もあったり。


「なんだよてめぇ、俺にどうしろって言うんだよ!」
『行くなって言ってよ、お兄ちゃん』


ここでエロゲに桐乃の気持ちを代弁させる流れは上手い。感心でした。それを受けてなお「行けよ」という京介と、留学を取りやめる桐乃。まあ、この兄妹のやりとりはこのくらいひねくれていたほうが「らしい」ですかね。最後、桐乃の


「ばぁーか」


が妙に可愛らしく見えてしまったのは京介同様です。


そしてED。鏡の前でポーズの練習の黒猫もあれですが、一番気になるのは妹都市のアニメですな。両親が見ているということは、ちゃんと話せたのでしょう。どう話したのかは謎ですが。グッドエンドというだけあって、良い終わり方でした。



さて、なんでも今後ネットで15話まで配信があるということですが、これで一応最終回。当初はあまり見る気もなかったのですが、たしかに評判になるだけあって面白い作品でした。ただ、ヒロインの桐乃には結構イライラさせられる部分もありましたし、中学生がエロゲってどうなのという疑問も完全には拭えませんでしたから、「大好き」というよりは、「それほど好きなわけでもないけど面白い」というような感覚でしたね。


まあ、今後の配信も楽しみに待つことにします。物語的には、「なぜ京介と桐乃が疎遠になったのか」という根本のところが未説明ですので、そこを埋めてもらいたいところ。化物語みたいに延々待たされなければ良いんですが。