薄桜鬼 碧血録 第20話「散ずる桜花」

本当に、次々と人がいなくなってしまうなあ……。


「敵を騙すにはまず味方から」


見事に騙されました。失礼ながらいかにも悪巧みしそうな顔だったので。でも、山南さんもやっぱり最期まで新選組の一員だったのですねえ。「羅刹に未来は無い」とか、自分で作っておいて自分で終わりにするのはちょっとひどい気がしないでもないですが、すぐに、山南も、そして平助も消えていく。となるとやはり、こうするしかなかったのかもしれません。平助の声に応えて懸命に笑顔を作る千鶴が健気で、強くて、ぐっと来ます。


そして綱道。原田と不知火の奮闘もどこへやら。平然と生きてました。まあ、あれで死んでいたら千鶴と話が出来ないので予想は出来ましたが。彼の本当の思いはやや描写不足で伝わりにくくもありましたが、最期に親子の会話が出来て良かったと思うことにしましょう。


多大な犠牲を払いながらも戦い続ける新選組たち。蝦夷に渡り共和国を建設しようとしますが、ここで千鶴が置き去りにされるとは意外でした。でも、土方からすれば、やはり千鶴は部外者の少女(もう少女って言う年でも無いか?)で、しかも綱道との決着もついた今、北の地まで連れて行けないということなんでしょうね。強情な千鶴も、局長命令ということでいったんはあきらめ。でも、次回予告では当然追いかけていってます。


明治元年十月、土方さん達は蝦夷地へ向け出向した」


ああ、とうとう明治になってしまいましたか。現代にぐっと連結されたような、そして物語の終わりが近づいていくような、そんな印象を受ける一言です。