Angel Beats! 第11話「Change the World」

世界に異変が起き、物語は新たな展開へ。突如現れる影を音無たちは何とか撃退したものの、高松が飲み込まれ、NPCと化してしまう。う〜ん、ここの問答の様子を見ると、ゆりの言うところの「NPCは魂が無い」という評価も事実みたいですね。NPCにももっと役割や裏側があるかと思っていたのですが。どうも今作は、「何かありそうで何も無い」とう展開が多いような気がします。こっちが勝手に深読みしてるといえばそうなんでしょうけど。


奏を尋問するゆり。二人が直接対峙して話をするのは結構新鮮なシーン。直井が奏を擁護しようと堂々と嘘をつくのに笑いました。奏がいつものごとく平然と聞き流しているのも面白い。校庭での影の出現に、羽根を生やして飛び降りるのは見せ場でしたね。プログラムした甲斐がありました。


音無と奏の策謀は、日向や直井のみならず、ゆりにもバレバレでした。それでも彼らを排斥せず、メンバーに選ぶ時間を与えるのは、ゆりのリーダーとしての資質ですかね。ただ、ここの音無の演説はそのまま入れてほしかった気もします。尺的に入れると冗長になると判断されたのでしょうけど、物語の中心だと思うので、あらためて語っても良かったのではないかと。逆に、奏が天使じゃない云々で驚くところは、むしろ「いまさら?」という感で、戸惑いました。音無はとっくに了解しているものかと……。この点は、視聴者と脚本の感性がずれてしまっていたかもですね。


ラストは、「NPCを影に変えるプログラム」の存在を疑い、犯人の追及を図るゆりでした。ん〜、ちょっとひっかかるのが、「世界はPCのプログラムで変容できる」というお約束というか、設定がいまいち飲み込めない部分かな。もちろんこれまでも、「天使の能力」をPCでプログラムできる、という形で提示されて入るんですが、その説明が一切無いので納得しにくい感じはあります。とにもかくにも、残り2話。しっかりまとめてほしいものです。


ところで、あの影にはゲームの「ICO」を連想します。もしかしたらなにか影響受けてるのかもですね。