閃光のナイトレイド 第2話「回想のロンド」

前回の、暗中のアクションから転じて、今回はスパイ容疑のヴァイオリニストを探るストーリー。それを軸に、各人の過去が紹介されていくという、なかなか上手い構成でした。


前回冒頭で葵が弾いていた下手なヴァイオリンが、きっちり今回につながっているのに感心です。また、育ちの良さゆえか(兄に教わったのかも?)、プロに感心されるほどの腕前を見せた雪菜の演奏も見せ場でした。葵同様に驚きましたよ。曲はボカリーズですね。「Quartett!」にも出てきました。演奏会でクライネフが弾いていた曲は分かりませんでしたが。


スパイ活動が失敗しても、一人の音楽家として弾きつづけたクライネフ。時間の都合もあって、深く描き切れたとはいえなかったでしょうが、ユダヤ人ゆえ迫害されたという時代背景も盛り込み、奥深いキャラとなっていました。


前回の中国語に続き、今回も外国語がたくさん。声優さんは大変でしょうが、作品にリアリティを与える点ではプラスだと思います。しかしそうなると、風蘭の変な日本語も、通じる時点で十分すごいんだなあ。「〜アルよ」とか言い出したらどうしようかとヒヤヒヤしてしまいましたが、さすがにそれはありませんでしたね。


1話に続き、なかなかの面白さ。今後も期待できます。ただ、OPはいまひとつ地味でしたかね。デザイン的に凝ってそうなのは分かりましたが、あまり見返したくなるような作りではありません。これって、ソラノヲトのOP感想と同じ。シリーズで狙ってそういう作りにしてる……ってわけでもないでしょうけどねえ。