こばと。 第23話「…こばとの願い。」 第24話「あした来る日…。」

素晴らしかった。素晴らしかったですよお……。


近年、ここまで感動的な最終回は久しぶりでした。ああ、ぽろぽろ涙が……。


もはや細かくストーリーを語る必要も無いでしょう。優しさ、せつなさ、悲しみ、不安、喜び、それらがぎゅっと詰め込まれていました。そして、なんといっても愛です。愛。いやほんとに。


もしかしたら日程都合以上の意味は無かったのかもしれませんが、ここでラスト2話放送というのもヒットでした。23話で緊迫感を保ったまま、一気に最終回に。それだけに、感情移入も一入でしたね。


最後、小鳩が転生して、でも記憶が無くて、もしかしたらそのままの終わりなのかもしれないと思いました。それはそれで十分に成立したかもしれません。でも、ダメなんです。いくら魂が同じでも、記憶が無いとやっぱり別人なんです。琥珀くらいになるとその辺は悟れるのかもしれませんが、視聴者は無理なんです。


だから、彼女が彼女自身の1年間の記憶を取り戻すことが出来て、良かった。本当に良かったです……。



さて、総評になりますが、当初は、良くも悪くも普通の出来かなと思っていました。前半は多少退屈に感じる時もありました。でも、次第にその安定感は評価を高め、終盤には「ひょっとしてこれ、結構傑作なんじゃないか?」と思うように。そして最後、見事に締めくくってくれました。NHK&マッドハウス&CLAMPの期待を裏切らない、良い作品でした。


欲を言えば、BS2では無く、BS−hiで放映してくれれば、あるいは最初から地デジハイビジョンで放映してくれればなあ、というのがありますが、それは言っても今さらですね。


スタッフの皆様、ありがとうございました。