電脳コイル 第24話「メガネを捨てる子供たち」 第25話「金沢市はざま交差点」

物語は24話で少し休憩し、そこから一気にラストスパートへ。先週も書いたことですが、密度が濃すぎて逆に感想が書きにくいというか、圧倒される感じです。


まず24話。イサコについては「メガネで遊んでいて階段から落ちた」という形で処理されてしまいました。体そのものは残っているだけに、「あっちの世界に消えてしまった」なんて信じてもらえないんでしょうね。しかし、その事故を機に、子ども達のメガネは取り上げられてしまいます。この辺の親の行動は現実にもありそうですねえ。あくまで、子どもを心配してのことなのですが。


印象的だったのは、ヤサコと母親との会話。ヤサコ母は「手に触れられるものだけを信じて」とヤサコに語りかけます。そこに愛情が十分に入っていることは分かるのです。でもヤサコは、いまひとつ納得しきれない。そんな気持ちが伝わってきました。現実に手が触れられなくても、ただのデータの消失であっても、やっぱりデンスケの死は大きくて、ヤサコの心に痛みとなっていて、それを無視することは出来ないのですね。


そして25話。物語は金沢へ。これまでほんの少しだけ触れられていたヤサコの過去ですが、マユミとの再会も、詳細はやや不透明でした。ただ、ヤサコは周囲に気兼ねして、マユミを無視してしまったようです。そう言えば、ヤサコはイサコが孤立した時声をかけようとしてましたよね。そこに過去の反省があったのかもしれません。


古い空間に入ってからは美術的にも、アクション的にも圧巻でした。空を飛ぶサッチーが良いなあ。この作品、結構アクションシーンに迫力がありますよね。そしてラスト。「4423とはイサコ自身のことだった!」 これが何を意味するのか。後はもう最終回を待つばかりです。