「魔法少女リリカルなのは THE MOVIE 1st オリジナルサウンドトラック」

魔法少女リリカルなのは THE MOVIE 1st オリジナルサウンドトラック

魔法少女リリカルなのは THE MOVIE 1st オリジナルサウンドトラック


言わずと知れた劇場版なのはのサントラです。やっぱりなのはと言えば音楽の魅力は外せませんよね。


物語の性質上、1期のアレンジバージョンが多いですが、新曲も結構収録されていて、2枚組83分のボリュームです。そしてなによりの特徴は「生楽器による演奏」であること。過去のなのは音楽が電子音だった(多分)のに対し、今回はさすが劇場版の豪勢さです。ライナーノートで佐野広明さん自ら書かれていますが、「Raging Heart Set up!」におけるオーボエの艶っぽさなどは、生楽器ならではという気がしますねえ。


曲数が多いですし、何しろ映画なので「どの場面で」というのが見返せないのですが、以下、いくつかの曲について書いてみます。


<DISK1>
1・「この広い世界に」
1期サントラ同名曲の後半部分抜き出しという感じ。印象はかなり違いますね。


3・「海鳴市・春」
なぜ1期サントラに入れられなかったのかと、今でもファンを嘆かせる名曲のアレンジ版です。アレンジ版でも聞けるのは嬉しい。春っぽいステップの、なのは世界の始まりを告げる曲ですね。


11・「Blitz of Gold」
TVではA’sからだったフェイトの変身テーマですが、今回は登場することが出来ました。しかし48秒というのは痛い。あっという間に終わってしまいます。長さ的にはStSバージョンの方が聞き応えありか。


18・「銀の翼」
出だしの部分がかっこよくなって、原曲より好み。原曲はちょっと明るすぎる印象があったもので。



<DISK2>
1・「雷雨」 2・「伝えたい思い」
同じメロディなのに、片やフェイトの孤独な戦いを、片やなのはの決意と二人の強力を見事に示した両曲。なんだか聞くだけで感動しちゃいます。


7・「わたしのおかあさん」
アリシアテスタロッサのテーマが印象的なピアノ曲アリシアのテーマはそのまま11曲目のタイトルにもなっていますが、メロディ的にはこちらのほうが純粋に聞けますね。さびしく悲しく美しい。映画版で出番が増えたこともあって、アリシアの悲劇はTV版以上に胸に迫ります。


9・「星の輝き」
曲名だけでも分かるスターライトブレイカーのテーマ。次第に魔力光が収束し、そして一気に放たれる! ……のは良いのですが、原曲に比べるとサビの部分が短いです。盛り上がってきた、というところで終わってしまうのはちと残念でした。でも、8・「Phalanx」からの流れは燃えます。



なにはともあれ、久々になのはの音楽を堪能できる一品でありました。なのは音楽ファンなら買うべしですね。