高町なのはさんについて

先日の劇場版に刺激され、久々にリリカルなのはのマンガやらSSやらを読んだりしてるのですが、そこであらためて感じたのが、「なのはってどうもつかみづらいところがあるなあ」ということ。真っ直ぐで、努力家で、勇敢で、友達や家族思いで、仕事はバッチリこなせる彼女。一点非の打ち所がないだけに、逆に「出来すぎててとっつきにくい」と思えてしまうのです。


当初からその傾向はありましたが、それでもA'sまでは子どもらしさもあって緩和されてました。ただ、StrikerSになると、どうにもその感覚が強くなっちゃうんですね。スバルあたりからの憧れ視点が入り込むってこともありますが。


もちろん、なのはも疲れたり苦しんだり悲しんだりする様子は見せますが、それでも悩んだり落ち込んだりする気配は薄いわけで。StrikerSでティアナに反抗されたとき、もっと悩んでほしかったなあ、というのが未だに残る惜しさだったりします。なのは自身は無理に取り繕って澄ましているわけではなく、自然体でああなのですから、こちらとしては、「やっぱり出来る人は違うんだなあ」と遠くを眺めるような気持ちになったり。劇場版のパンフレットで田村ゆかりさんが「(なのはは)頼りになるけど友達にはなれない」と評していたのも、こんなところから来てるんじゃないでしょうか。


まあ、なんとも今更な話ではあるのですが。



・追記
もしかしたら、砲撃魔法へのこだわりこそが、彼女の個人的趣向が一番反映されている部分なのかもしれません。才能もあるでしょうが、好きでなければあそこまで伸びないでしょう。そう考えると、ガンガン砲撃するなのはさんに、なんだか人間くささも感じられてきますかね。