刀語 第1話「絶刀・鉋」

今季(に含めてよいのか迷いますが……)最後の期待作、刀語の始まり始まり。なお、原作は未読です。


尾張幕府」が存在するなど、現実とはちょっとちがった世界。父親の流罪によって20年間を島で生きた「刀を使わない剣士」鑢七花と、「奇策士」とがめの出会いの巻。伝説の刀12本を集めてまわるとか、もうそれだけで素直に「面白そう」と思ってしまう抜群の設定。加えて、七花の父がとがめの父の仇であるとか、1話にして人間関係まで興味深いものを築いてしまいました。


「私に惚れて良いぞ」とか、「勘違いしないでくれよな、あんたのためなんだからな」とか、いかにも西尾維新さんらしい切れのよいセリフ。もっとも、それを忠実に再現しようとしたためか、いささかセリフ量が多すぎる感は玉に瑕でしたが……。思えば、化物語はその点をかなり割り切ってテンポを重視していたのでしょうねえ。現時点ではどちらが良いとも言えません。


本編要所ではさまれるナレーションは物語らしさを醸しだす好演出。OP・EDは歌も和風の画面作りもグッドでした。なお、ここで栗林みな実さんとは少々意外。感覚的には久しぶりです。


文句無く継続の第1話でしたが、問題は次までまた一ヶ月あること。終わるのは来年の今頃かと考えるとちょっと気が遠くなります。だいたい、DIGAの次回予約が効きません。見逃さないように注意しないと。