ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第3話「隊ノ一日・梨旺走ル」

1話の時点では、「天然ボケでちょっと感情移入しづらい子かも」と思っていたのが、3話にして「カナタかわいいよカナタ」状態になりつつあります。それだけ作りが上手いってことですかね。短い中にも、いろんな情報を適度に詰め込んでいるなと感じます。たとえば、当直を頑張っているカナタだったり、銃や戦車の講習風景だったり。


こういうシーンがあることで、「カナタ、無理してたんだな」とか、「ああ、ゆるい部隊でも、一応の訓練はしているんだな」とか視聴者に思わせてくれます。今回メインのリオについても、幼い頃に母親を亡くし、その際悪徳宗教家に騙されたこともあって、これまでセーズの教会にも不信感を持っていたとか、くどくどセリフで説明せずに伝えてくれました。


味噌汁でカナタが部隊になじんだことを示しつつ、それを彼女の劣等感を示す「味噌っかす」という表現につなげたあたりも感心させられましたよ。


今回ストーリーで重要そうなところは、カナタが廃墟で見たトランペット奏者は、かつてリオの先輩であったってことですか。偶然にしては出来すぎだけに、なんらかの意図が働いているのかも。


それにしても、教会と医者が未分化とは。こういう環境下では、タケミカヅチのコンピュータはものすごい代物ですね。他の音楽も演奏できるのか、もしかしたら旧時代の映画やらアニメやらもメモリーに入ってないかと、ちょっと気になってしまいます。