とある科学の超電磁砲 第15話感想追記

・「今日もやられやく 美琴の佐天さんイジメが終わらない」に思うところ。


確かに美琴(と、追い討ちをかけた黒子)の言葉はちょっと無神経だな、という感はありました。ただ、美琴には佐天に対する悪意はまったく無いんですよね。あくまで怒っているのは無法者の集団に対してであって、佐天は全然対象外なわけです。まあ、だからこそ無神経ということになるんですが。


で、個人的には、これはしょうがないかなとも思うんですよ。中学2年生で学園都市(もしかしたら世界?)トップクラスの能力者。これでは美琴自身が気をつけていたとしても、無意識のうちに強者側の思考になってしまいますって。たとえば、民間人なのにやたら事件に首を突っ込むのもそのあらわれ。彼女の正義感ですが、同時に傲慢であるとも言えます。


一歩引いて見ると、主人公といっても完璧超人にせず、あえて不安定な子供的欠点を描写してみせる作りは興味深いです。これが作品終盤に生きてくると評価が高まるんですが、どうなりますか(なお、意図せずああいう描写になっているということは、さすがに無いと思いたいです)。


最後にフォローしておきますと、なんだかんだ言っても美琴がまっすぐな性格であることは間違いないです。むしろ、あの環境で良くひねくれずに育ったもの。多分佐天も、美琴のさっぱりしたところが好きで一緒にいるんでしょう。